山川異域 風月同天
Twitterで見かけた、日本から武漢への支援物資に記されていた8文字。
これは、かつて天武天皇の孫である長屋王が、日本の僧たちが正しく学べるようにと唐より僧を招くために贈った袈裟1000枚に刺繍した詩の一部。
全文は
山川異域
風月同天
寄諸仏子
共結来縁
であり、
意味は
私たちが生まれた国土は違いますが、天空を吹く風や、月には国境はありません。
この袈裟を、仏教を学ぶみなさまにお贈りします。
ともに永遠の縁を結ぼうではありませんか
(http://japanese.beijingreview.com.cn/wennanxiansheng/201512/t20151201_800043771_1.html)
というもの。
この言葉に感じ入った鑑真和上がとうとう日本の地を踏んだ時、招聘しようとした長屋王そのひとは亡くなっていた。
実に25年もの隔たり。
長屋王は道半ばで命を絶たねばならなかったけれど、今回のことでその想いは生き続けていたのだなと感じた。
そして、こうしてその想いが多くのひとの目に触れることは、長屋王への供養になるのかもしれない、とも。
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