寄り添う言葉
わたしのフィンランド語の先生のうち2人は幼稚園に通っていて、現状、わたしに合わせて日本語を使ってくれている。
そんな彼女たちも、感情が溢れた時にはフィンランド語優位になるのだ。
そういう時、やはりフィンランド語を話せたらな、と思う。
気持ちを越えて、寄り添うための道具が言葉だろうから。
時折、それがどこの国(コミュニティ)の言葉であれ、「最初に外国語を自分の国の言葉にあてはめたひと」について思いを馳せる。
彼女ら彼らの原動力はいったい何だったのだろうか、と。
相手をわかりたい。
争いをなくしたい。
交易をしたい。
辞書や参考書が溢れる時代には計り知れない情熱。
機械翻訳の進歩も目覚ましいものがある。
それでも、相手の心に触れたいと願うなら、自身の口で手で、相手の国の言葉を綴ることが最良の方法だと信じている。
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